相変わらず巷では話題性のある仮想通貨ですが、
ブログを読んでくださっている方から、
こんなコメントをいただきました。
TwitterやLINE、そしてメールなどに、
頻繁に「仮想通貨」に関するものが届きます。
気にならないと言えばウソになりますが、
その数の多さにうんざりします。
仲元さんは仮想通貨とはどのように向き合ってますか?
確かに怪しげなダイレクトメッセージが
バンバン届きますね。
「ICO」とか「マイニング」とか…
TVや新聞などのマスメディアでも仮想通貨は話題になるくらいですから、
「もし儲かるなら…」と気になるのは当然です。
「仮想通貨の投資性」ですね!?
しかし、これをお話する前に大切なことを2つだけお伝えします。
本当に大切なのに「仮想通貨」を話題にするほとんどの人にこの意識が欠如しているので、反感を買う覚悟で書きます。
≪大切なこと①≫
仮想通貨は本来「決済機能」に意味がある。
特に世界的にも強い法定通貨を持つ日本人には、これが理解できません。
こんな状況を想像してみてください。
世界はグローバルになりました。
(↑誰も否定しませんね?)
あなたはアフリカのザンビアの人と商品をネットを通じて
日本円で5,000円分を購入することになりました。
代金の支払いをどうしますか?
ザンビアはアフリカ南部のイギリス連邦に属する共和国です。
2015年時点で総務省発表のスマートフォン普及率は84%(!?)です。
ネットバンキングで送れそうですね!
ザンビアの通貨は「ザンビアクワチャ」だそうです。
(↑初めて聞いた通貨です!)
海外送金にかかる手数料は
「送金手数料(2,000円程度)」「円為替手数料(最低1,500円)」
「中継銀行手数料」「着金手数料」
ん?
5,000円って送れるの?
っていうくらい手数料がかかります。
更に…
ザンビアの銀行に着金するまでに1週間前後かかるそうです…
これがグローバルになった世界の現状です。
これが仮想通貨なら、
リップルやイーサリアムで送金するなら、
手数料はほぼ“ゼロ”、ものの数秒で相手に届きます。
このことがどれほど革命的かおわかりですね!?
“ブロックチェーン”技術の登場によって、
中央管理されずとも、決済ができることが革命的です。
≪大切なこと②≫
仮想通貨を持ったことのない蚊帳の外の人のガヤがうるさ過ぎる!
今でも1万円もあれば、少量でも
ビットコインや他の仮想通貨を持てます。
なのに、
まるで何百万・何千万の資金を投入するかのような警戒感で騒ぎ立てている人が多すぎます。
実際にどこかの取引所に口座開設して、
いくらか仮想通貨を保有して、
数ヶ月でも様子をみてから発言していただきたいものです。
負の連鎖は、そのメッセージが正しいかどうかにかかわらず、
一人歩きし始めます。
特に、価格下落している場面では「そらみろ!」と言わんばかりに
猛威をふるいます。
ですがそれは実際ではありません。
自分のお金を使って、
自分の目で調べて、
自分の手で動かす。
これができない人は、仮想通貨のみならず、
投資分野は不適合者の方です。
さて、
前置きが長くなりましたが、
私と仮想通貨の出会いは2年ほど前です。
当時は、購入にはいたりませんでした。
そして1年ほど前、
ビットコインが20万円台だった頃に、
初めて仮想通貨を買いました。
調子に乗って、
昨年10月頃は1ヶ月ほど
デイトレーダーと化していました。
その後の乱高下もあり、
仮想通貨では儲かってはいません。
ですが、
撤退もしていません。
本来の投資スタンスを取り戻したというべきでしょうか。
そもそも仮想通貨はまだ投資対象ではなく投機対象です。
複数の仮想通貨を10万円程度だけ買い付けて、放置しています。
あとは、
業界で一番まともそうな仮想通貨自動売買システム「AIビットトレーダー」に、
授業料を払うつもりで100万円ほど投じています。
仮想通貨とかかわりは続けると思いますが、
仮想通貨で一発当てようという意識はもうありません。
むしろ、この技術が世界をどう変えるのか、
常に現場で見ていきたいという気持ちです。
なので、話をいただいたコメントに戻しますと、
仮想通貨にまつわる怪しげなダイレクトメッセージには
私は一切反応しません。
99%が詐欺だと言われているICOや
いつまで続くかわからないマイニング、
手間がかかり過ぎるアービトラージ、
どれも別に仕事がある私にとっては、
それほど重要なことではありません。
ご参考になったかどうかはわかりませんが、
仮想通貨と実際に接してみることは、むしろオススメですよ。
一度、国内の有名な取引所を探して、
口座を開設し、数千円・数万円を使って、
接してみてはいかがですか?
それもまだの方は、
さらに不確実性が高いICOなどは
手を出さなくていいと思いますよ。