こちらの動画はご覧いただけましたでしょうか?
動画内では、回答の詳細解説などができませんできたので、
こちらの記事で公開していきます。
クイズの一問目
これはLINE公式アカウントの
日本版と海外版の運用コスト差がわかりやすい設例です。
ちなみに、
日本版で10万円/月のコストがかかる運用内容とは…
100,000円
≒ ( スタンダードプラン月額15,000円 + 追加メッセージ料金3円/通 × 25,300通 ) +消費税
・日本版有料上位プランのスタンダートプランを使用。
・基本プランに含まれている30,000通/月に追加で25,300通/月を使う。
< LINE公式アカウント日本版の料金表 >
同じ運用内容
(有料上位プラン使用で合計メッセージ55,300通使用)を
海外(タイ)版だと…
( プロプラン月額1,500TB + 追加メッセージ料金0.04TB/通 × 20,300通 ) + 付加価値税(7%)
≒ 2,474TB ≒ 10,000円
・タイ版有料上位プランのプロプランを使用
・基本プランに含まれている35,000通/月に追加で20,300通/月を使う
・日本の消費税に相当するタイの付加価値税は7%
・1TB=4円で換算。為替変動によって毎月の請求額も変動します。
※ TB は、タイの通貨・タイバーツの略
< LINE公式アカウント海外(タイ)版の料金表 >
このように、
同じ運用内容で日本版と海外(タイ)版を比較すると
月間の運用コストが、
なんと日本の1/10で済んでしまう!
というわけです。
気絶しそうなくらいの安さですね。
LINEの海外展開で成功しているといえるのは、
台湾、タイそしてインドネシアです。
そのうち、物価水準などの影響からかタイ版が最もリーズナブルだというわけです。
でも、それだけ安いと日本版より機能性では劣るのではと思ってしまいますが…
クイズの二問目
日本版とタイ版を機能面で比較した場合、
(1) 「認証済みアカウント」にはなれない
(2) 属性としてデフォルト設定されている「性別」「年齢」「地域」が反映されない
この2点が挙げられます。
(1) 「認証済みアカウント」にはなれない
タイ版の認証済みアカウントになるには、タイに住所が必要です。
タイに住所があり、タイからネット接続して申請しないと申請できません。
【対応策】
「認証済みアカウント」が必要でしたら、日本版で取得しましょう。
コストメリットも教授したい場合は、日本版(個別チャット用)とタイ版(メッセージ配信用)を2つ運用するなどしましょう。
(2) 属性としてデフォルト設定されている「性別」「年齢」「地域」が反映されない
タイ版はタイ在住者の「性別」「年齢」「地域」を分析します。
従って日本に住んでいる人の「性別」「年齢」「地域」は全て不明と判定されてしまいます。
この属性が使えない場合、セグメント配信という属性などを絞った配信ができなくなります。
全ての友だちに一斉配信することは属性に関係なくできます。
【対応策】
LINE公式アカウント基本機能である「タグ」という機能を使うと、
個別チャットから「性別」「年齢」「地域」情報を(最大10項目まで)設定できるので、
実質同じようなことは属性機能が使えなくても実現できてしまいます。
あと、
「日本語サポートが受けられない」ことをデメリットと思われる人がいますが、
日本版で同じ現象を問い合わせれば済むだけですので、
こちらもひと手間かければ海外版のデメリットは克服できてしまいます。
これらを踏まえてクイズに問目の回答は
「〇(ほぼ同じ)」といたしました。
そこまで海外(タイ)版も優秀だと聞かされると、
じゃぁ、LステップやLメッセージなどの
外部ツールとのAPI接続はできるんでしょうね!?
ということで…
クイズの三問目
こちらは「〇(できる)」が正解です。
LステップやLメッセージなどの外部ツールは
問題なくAPI接続できて全機能が使用できています。
とはいえ、
LステップやLメッセージなどの外部接続業者に
「海外版も使えますか?」なんて聞いても答えてはくれませんよ(笑)
もちろんLINEに問い合わせても答えてくれません。
海外版を使うこと自体、
プラットフォーマー側から推奨されいることではありません。
あくまで、
輸入車の並行輸入のような存在です。
国内正規ディーラーのメンテナンスは期待できません。
コスト削減1/10というメリットのためには、
自己責任で使ってみよう!という人向けです。
LINE公式アカウント自体を使うことに不慣れた人は、
わざわざ海外版に手を出すことは賢明ではありません。
追伸:
「海外版は規制がゆるい」とか
「海外版は利用停止される」とかおっしゃる人がおられますが、
どちらも間違っています。
利用停止などの規制は、
日本でも海外でもその基準=規約は同じです。
規制を受けた場合のほとんどは、
・運用内容がLINE社のガイドラインに抵触している
・友だちから詐欺だのスパムだのと「通報」されている
・過去に規制を受けたアカウントと同じ環境で運用している
ことが原因です。
海外版だからという理由では、
基本的に規制は受けていないのが現状です。
唯一、
海外版の運用をする際に、
「会社・事業者の所在国・地域」設定を日本に変更していなかったり、
「お支払方法」の登録時に(タイからみて)外国業者である旨を隠して決済手段を登録するなど、
実態と異なる偽装をすると規制の対象となります。
これは日本人のユーザー(友だち)を日本の法律で保護するには、
事業者が海外版でも「日本」で運用することを明示しなければならず、
「タイ」など海外のまま運用した末に、ユーザー(友だち)とトラブルになっても、
日本の法律下で紛争解決できなければ非常に面倒なことになるからです。
個人情報流出などで行政指導されている総務省からも、
またユーザーの苦情が届く消費者庁からも、
LINE社が睨まれることを嫌って、
「日本で海外版を使うなら、きちんと明示して!」という仕組みになっているので、
これに反抗すると規制されることがあります。
特に友だち数が増えると規制されます。
こういう実際の海外版の運用に精通した(弊社のような)事業者から、
海外版は入手されることをおススメします。
弊社より安い価格で販売している業者はたくさんいますが、
どれも作成方法や管理方法が未熟で、
規制対象になってしまう。
しかも、あなたが購入後にアカウントを育てた頃に、規制されてしまいます。
海外版を使うかどうか、
そして、
購入コストの安さを優先なさるのか、
もしくは、
友だちを失うリスクを少しでも回避することを優先なさるのかは、
全てあなたの選択次第です。
スモールビジネスにおいても、
プラットフォーマー(LINE社など)の暴政に従属することなく、
果敢にマーケットを攻める事業者でありたいと願っております。
あなたの集客も順調にいくことを祈念しております。