※ハイブリッド車を好んで乗っておられる方は気分を害する可能性があります。
当方ではこの件についての苦情は受付いたしかねますので、自己責任でお読みください。
世の中「環境」「エコ」ブームである。
ただし、これは多分にビジネスに利用されている側面が強い。
今回取り上げるのは、
エコカーの代表格「ハイブリッド車」である。
売れてますね~!
少し古いデータですが、
(社)日本自動車販売協会連合会の2016年統計データによると
乗用車の新車販売台数4,970,197台のうち、
HV車およびPHV車は1,348,932台であった。
つまり年間新車販売台数のうち27%超が「ハイブリッド車」であったことがわかる。
新車乗用車の4台に1台は「ハイブリッド車」だということだ。
昨年の2017年のデータはまだ公表されていないが、
ハイブリッド車の販売車種も増えているので、
販売台数に占める比率は更に高まっていることが予想される。
ハイブリッド車の購入者は、
「燃費が良い」ことに着目していることが多い。
エコカーの経済性については、
数々の自動車雑誌が試算等をしているので、
今回は割愛するが、
購入時の価格がガソリン車と比べて高いことを考慮すると、
燃費の良さで販売価格の差を超えて経済性を享受するためには、
平均買替期間を超えるとされているデータを意識しているユーザーは少ない。
また、
ハイブリッド車の購入者の中には、
「CO2排出量などの環境性能が良い」ことを選択理由にあげている人も多い。
これも本末転倒で、
自動車1台分の製造過程で排出されるCO2量は、
その自動車1台の総走行排出量を上回ることが度々指摘されている。
ガソリン車に比べて20%も部品点数の多いハイブリッド車が
環境性のが良いと認識することは、盲目的というしかない。
対する電気自動車EVは、
ガソリン車と比較して1/5程度の部品点数で構成されることから、
製造過程でのCO2排出量も抑制が期待でき、
走行時のCO2は基本的に「ゼロ」である。
ここまでお読みいただいて、
キャッチコピーでもある
「燃費の良さ」「環境性のの良さ」が
起業戦略であって現実ではないことが浮き彫りになってきたと思う。
勘違いしないでほしい。
好んでハイブリッド車に乗る人を否定するつもりは毛頭ない。
好きにすればいい。
だが、
表面的な社会風潮や企業の販売戦略に
まんまと乗ることしかできない一般大衆思考が
日本経済を支えているのだが、
私は是とできない。というだけである。