最近、ネット広告を見ていて、
「痩せるサプリメント」の類の市場調査をしています。
調べているのは、
セールスコピーと実際の乖離、
そして価格戦略です。
どれも初回限定で低価格でサブスクリプションを提供する仕組みが使われています。
ほとんどの商品が、初回は1,000円以下で提供され、
継続購入期間になると月5,000円くらいの価格になるものが多いですね。
どれも広告には
「楽して短期間に、これだけ痩せられます」というコピーを並べています。
ところが購入商品に同封されている案内には、
サプリメントの効果は3ヶ月ほど続けて飲まないと効果がないと書かれていたりします。
また、
初回の低価格購入だけで次回サブスクからの解約を手続きすると、
その販売企業の姿勢が如実に伝わってきます。
初回980円のある商品は、電話1本で、違約金もなしに解約ができました。
初回100円のある商品は、同じく電話1本ですが、
違約金約6,000円が請求され、
この違約金は、2回分(合計1万円)を次回に購入しないとかかると説明されました。
違約金は5,000円ほど。
私のように注意深い人間でも、
違約金文言は購入時にも、
購入後の案内にも見つけられませんでしたけどね。
程度の低い詐欺マーケティング
「儲かればいい!」ただそれだけのビジネス集団
事業の本質は、
「消費者の役に立つ商品サービスを提供すること」であり、
「現実離れした美辞麗句を並びたてて畳み込むこと」ではないはずです。
こういう人たちは、
キングダムでも読むか、観るところから、
やり直した方がいいんじゃないかとつくづく感じます(笑)
マーケティングの闇、
コピーライティングの悪用・濫用を強く感じた仲元でした。
煽り過ぎのコピー
整合性のないビフォーアフター
乱暴なお試し(味見させる)戦略
どれもひどいレベルです。
自分は、
「役に立つ商品サービスを提供すること」を前提に、
見込み客や消費者から冷静に選ばれることを
これからも目指していきたいと思います。
今回の市場調査は、
某サプリメント事業者からのコンサル依頼を受けるかどうかを判断すべく実施したものでしたが、
恐らくお受けできないと思います(笑)
お受けするにあたっては、
このような健康やダイエット業界にあって、
先述のような悪徳業者と正反対の企業姿勢で取り組むことが前提となってしまったので、
依頼してくださった企業、
少ない投下資本で素早く大きな成果を期待している担当者さんの意向にそぐわないでしょう。
こういう低俗なマーケティングを経験した消費者は、
より慎重に、より警戒心を持つようになり、
本当のチャンスを逃すようになることは、
よりよい情報に触れていても手に入れられない消費者にとっても、
真っ当な事業者にとっても、
不幸せなことです。
これからも、
この記事をご覧いただいている事業者のあなたも、
共にまともな経済社会を築いていく一助になりましょう。